『街道をゆく 越前の諸道』司馬遼太郎/朝日文庫 ― 2023-07-22
2023年7月22日 當山日出夫

司馬遼太郎.『街道をゆく 越前の諸道』(朝日文庫).朝日新聞出版.2008
https://publications.asahi.com/kaidou/18/index.shtml
もとは、一九八〇年から八一年、「週刊朝日」連載。
福井の地震のことから始まる。この地震については、私は知識としてほとんど知らない。読むとかなり大きな被害があったらしい。
福井県の旅である。話題は豊富である。一向宗のことも出てくれば、禅のこともでてくる。また、神仏習合の話しもある。和紙の話しに、うるしの話し。さらには陶芸のことまでおよぶ。また、蕎麦も登場する。
一九八〇年の旅である。これを読むと、このころ福井のあたりには、まだひなびた風情が残っていたことが知られる。それが、今では、過疎ということで問題になるようになっている。
興味深く思うところは、道元について語るとこは多くあるのだが、永平寺に行ってその観光地化に辟易して、入ることなく去ってしまうあたり。司馬遼太郎は、よほど、寺院の観光地化ということがきらいらしい。
これと対照的なのが、宝慶寺。寺にいた雲水の描写が印象に残る。
また、平泉寺のことについて詳しい。この本を読むまで、一応名前は知っていたが、中世において大寺院であったことは知らなかった。
一乗谷のことも出てくる。ここには、昔、行ったことがある。福井で学会があったとき、ついでに行ってみた。
ひなびた風情を好み、観光地化を嫌う司馬遼太郎である。今日の、一部の観光地のオーバーツーリズムの現状、それから、過疎に悩む地方の現状、これらについて、もし今いたならどう思うだろうか。
2023年7月6日記
https://publications.asahi.com/kaidou/18/index.shtml
もとは、一九八〇年から八一年、「週刊朝日」連載。
福井の地震のことから始まる。この地震については、私は知識としてほとんど知らない。読むとかなり大きな被害があったらしい。
福井県の旅である。話題は豊富である。一向宗のことも出てくれば、禅のこともでてくる。また、神仏習合の話しもある。和紙の話しに、うるしの話し。さらには陶芸のことまでおよぶ。また、蕎麦も登場する。
一九八〇年の旅である。これを読むと、このころ福井のあたりには、まだひなびた風情が残っていたことが知られる。それが、今では、過疎ということで問題になるようになっている。
興味深く思うところは、道元について語るとこは多くあるのだが、永平寺に行ってその観光地化に辟易して、入ることなく去ってしまうあたり。司馬遼太郎は、よほど、寺院の観光地化ということがきらいらしい。
これと対照的なのが、宝慶寺。寺にいた雲水の描写が印象に残る。
また、平泉寺のことについて詳しい。この本を読むまで、一応名前は知っていたが、中世において大寺院であったことは知らなかった。
一乗谷のことも出てくる。ここには、昔、行ったことがある。福井で学会があったとき、ついでに行ってみた。
ひなびた風情を好み、観光地化を嫌う司馬遼太郎である。今日の、一部の観光地のオーバーツーリズムの現状、それから、過疎に悩む地方の現状、これらについて、もし今いたならどう思うだろうか。
2023年7月6日記
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