『どうする家康』あれこれ「伊賀を超えろ!』2023-07-31

2023年7月31日 當山日出夫

『どうする家康』第29回「伊賀を超えろ!」

本能寺の変からつづく伊賀越えである。おそらくは、このあたりが、年間をとおしてのこのドラマの見せ場の一つと言っていいだろう。

伊賀越えでは、やはり忍者の描き方に注目することになる。ここで、家康と一緒に行くことになった、服部半蔵とその配下のものたちが活躍する。ここは、もうちょっと忍者らしい戦いかたがあってもよかったかとは思う。武器として、鎖鎌が出てきていた。百地丹波がかっこよかった。

まあ、私の忍者についての知識というのは、子供のころに読んだ、白土三平の漫画の域をそう出るものではないのだが。そういえば、白土三平の作品のどこかで、このあたりのことが出てきていたように記憶する。

ついでに書いてみると、白土三平の『カムイ伝』は、近年、小学館から全集が刊行になったときに、全巻買って読んだ。読みかえしてみようという気もおこらないままで、しまい込んでしまったままである。もし、これから読みかえしてみるならば、「忍者武芸帳」あたりかなとは思う。

それから、良かったのが、本多信正。ここでこのように登場するとは、これまでのドラマにおける伏線が巧みであると感じる。

それにしても何故、明智光秀は本能寺の変を起こすことになったのだろうか。このあたりの経緯が、もう少し描かれているといいと思う。

次回以降、信長の後の天下の行方がどうなるか。楽しみに見ることにしよう。

2023年7月30日記

ドキュメント72時間「さらば、呑んべ横丁」2023-07-31

2023年7月31日 當山日出夫

ドキュメント72時間 さらば、呑んべ横丁

世の中からこういう場所がなくなっていくのはさびしい。残っていてもいいと思う。

立石という地名は初めて知った。

ただ、この回の特徴かもしれないが、取材する側と、取材される人びとの側の距離が近い。無論、物理的に狭い路地であり、狭い店であることは確かなのだが、それ以上に、出てきた人びとに親近感をいだく。このような気持ちになるというのも、まさにこの呑んべ横町の良さなのであろう。

若い人におごってあげるシーンがいい。自分も昔若いときに年配の人におごってもらった。その恩をかえすという。このような人間の世代をこえたつながりがあるのも、もう絶滅危惧種的なものかもしれない。

とはいえ、世の中から、このような場所がなくなって再開発される、しかも、そこには市役所の入るビルが出来るという。なんとなく皮肉な気がする。

2023年7月29日記