「投げ銭を投げきった人たち」2024-12-14

2024年12月14日 當山日出夫

ねほりんぱほりん 投げ銭を投げきった人たち

投げ銭の続きである。前回の出演者たちのその後のことである。

まあ、他人に迷惑がかからないなら、好きなことをやっていい……これは、近代的な自由の基本原則ではある。だから、投げ銭にはまって人生が破綻しようと、その人にとどまるかぎりは、他人がとやかく言うことではない。と、分かってはいるつもりなのだが、それにしても、推しへの投げ銭にはまる人の気持ちが分からない。

おそらくは、一般的にいえば、依存症の一種ということになるのだろうし、見方によては、カルトにはまり込んでしまう人の心情とは、こんなものなのかとも感じるところはある。

番組に出ていたのは、NHKが交渉してOKという人ということになるのだろうから、その背後には、もうどうしようもなくなってしまった人もいるのかと推測することになる。クレジットカードが使えなくなるぐらいなら、まだいい方だろう。今の時代、手軽に金を稼ぐ方法は、非合法なものをふくめれば、探すのに困らないともいえる。これも、ネット上の情報であり、それにだまされるのが悪い、バカである、と言ってしまえばそれまでなのだが。

親が残してくれた自分への遺産を使い切るぐらいなら、許容できる。それを超えて、家族の生活費や子どもの学資まで、つぎ込むようになったとしたら、これはもう社会問題である。

なにがしか公的な相談窓口を用意しておくべきなのかもしれない、とは思ったところでもある。

投げ銭で身上をつぶす人もいるということは、逆にそれでもうける人もいるということであり、間に入って手数料収入を得ている企業がある、ということでもある。今現在、投げ銭ビジネスの経済規模はどれぐらいなのだろうか。

この回も、ブタとモグラの背景の壁には、銭形平次の姿が見えた。

2024年12月11日記

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