「ジーン・シャープ“独裁体制から民主主義へ” (1)独裁体制は見かけほど強くない」2024-01-13

2024年1月13日 當山日出夫

100分de名著 ジーン・シャープ“独裁体制から民主主義へ” (1)独裁体制は見かけほど強くない

再放送を見ている。

番組の最初の放送の時点でということではあるが、独裁体制の国の見本として、北朝鮮とアフガニスタンをあげていた。どういう事例を示そうと自由かもしれないが、中国とかロシアとかは、どうなのかと思ってしまう。当然、これらの国独裁体制の国である。まさか、よい独裁と悪い独裁がある、などという詭弁は使わないだろう。そんなことを言い出したら、冷戦時代に逆戻りである。

しかし、中国における香港の様子を見ていると(報道で見る限りということだが)、非暴力という抵抗が、無残に押しつぶされた事例として目の前にあるように思える。

独裁体制よりも民主主義の方がすぐれている。そのことに、独裁体制下の国の人びとが気づいている。これが重要なことであると思えてならない。

うまく統治できて、経済的に発展して、生活が豊かになるのであるならば、強いて今の独裁体制を倒す必要もない。このように思う人びとがいても不思議ではない。

そして重要なことは、現代では、SNSを通じて独裁国家は人びとの日常生活を検閲することができる。今後、このことは、AIの利用によってより加速するにちがいない。さて、どうすべきであろうか。

2024年1月10日記

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