ドキュメント72時間「大地の恵み 巨大な市民農園で」2024-01-23

2024年1月23日 當山日出夫

ドキュメント72時間 大地の恵み 巨大な市民農園で

岡山にある貸し農園のこと。見ていて思うことはいろいろとある。

土をさわる、野菜を育てるということは、精神のためにいいことだということは理解できる。岡山というと、地方都市としてそこそこの規模の街だと思う。そのような都市からちょっと出た郊外にある。自然のなかでの畑作りは、健康的な営みと言っていい。

印象にのこることがいくつかある。

貸し農園は各地にあるだろうが、小屋を建てられるというのが、この農園の特徴かもしれない。

ベトナムから来た男性。TikTokの映像撮影をしていた。今、日本には多くのベトナムからの人びとが来ている。その多くは、労働者としてである。(関係ないことかもしれないが、今では日本の農業は、海外からの労働力なしにはなりたたないところまで来ているかと思う。)日本で何をしているのかは分からないが、日本での暮らしが良いものであることを願う。

理科大学で有機化学を教えていた男性。大学の教員の退職してからの時間の過ごし方としては、このような生き方もあるのかと思う。

障害を持つ子供をもつ男性。親子で一緒に畑作業をしていた。このような事例、子供が障害があって、その将来のことを考えると、いろいろと問題にぶつかることになる。行政の福祉が、その子の将来まで保証してくれるならいいが、さて、今の日本でどうだろうか。(たまたまであるが、そのような子供を持つ人と知り合う機会があった。援助組織で活動している人たちは、仕事を定年で辞めてからの人が多い。かなり高齢と言ってよい。障害を持つ人たちの将来を考えると、社会全体でささえるシステムをどうにかしないと強く思う。)

2024年1月20日記

偉人の年収「絵師 伊藤若冲」2024-01-23

2024年1月23日 當山日出夫

偉人の年収 How much? 絵師 伊藤若冲

伊藤若冲という画家については、近年になってから再評価された画家であると思っているのだが、その経緯についてはあまり憶えていない。だが、その名前だけは、かなり若いときから知っていたかとは思う。

偉人の年収ということなのだが、若冲は経済的に困窮するような境遇にはなかった。自由に自分の好きな絵を描いていた。これはこれで幸せな人生なのかと思ってしまう。

番組で紹介されていた、その絵の技巧のいくつかはとても興味深い。

あつかっていなかったのが、晩年の若冲の生き方。たしか隠棲して、絵三昧という生活だったように憶えているのだが、はたしてどうだったろうか。

それから興味深いのが、当時の京都の八百屋などの商売のあり方。いったいどのような地域でどのような野菜を作り、どのようなルートで販売されていたのか。それを京都の人びとは、どのように消費していたのか。このあたりのことも、分かるととても面白いはずである。近世京都の農業史、商業史、食文化史にまたがることになる。

2024年1月18日記