『カムカムエヴリバディ』「2001-2003」「2003-2025」2025-04-27

2025年4月27日 當山日出夫

『カムカムエヴリバディ』「2001-2003」「2003-2025」

この週に放送のなかで、アニーが安子であることが分かる。偶然としても、そんなことはないだろうと思わないでもない。しかし、このドラマのたくみなところは、アニーが安子であることが、判明していくプロセスが、それなりに自然に描けていることであり、そのプロセスのなかで、これまでの岡山でのいろんなできごとが、思い出されるように作ってあることである。

これまでの経緯を見ると、アニーは、るいとひなたのことを分かっていて、そのままアメリカに帰るつもりだったのだろう。だが、ラジオの番組で、モモケンの「棗黍之丞」の映画のことが話題になったので、そこで、昔、稔と一緒に映画を見たときのことを思いだしてしまう。このとき、回想シーンとして、映画館での安子と稔の場面があってもよかったのかもしれない。だが、それはなかった。これはこれで、うまい作り方だと感じさせる。

これまで何度となくラジオで声だけが聞こえてきていたが、浜村淳の姿が、この最後のラジオ局のスタジオのシーンで、初めて出てきたことになる。

金曜日の放送は、岡山でのジャズのコンサートであった。これは、昔、安子が進駐軍のロバートと一緒にコンサートを聴いた場所であり、ジョーがこっそりと隠れて聴いていた場所でもある。特別な場所を、最後にもってきたということになる。

これまでのいろんな出来事が最後にきて、伏線としてあったことになる。安子がこっそりとラジオの「カムカム」の放送を聴いていたこと。岡山のおはぎのこと。岡山の神社のこと。大阪での安子とるいのこと、などなどである。

ジャズのコンサートの始まりのところで、ピアノを弾いているのは、このドラマの音楽担当の金子隆博であった。朝ドラでは、ときどき、こういう演出をする。記憶に残っているのは、『あまちゃん』とか『ひよっこ』を憶えている。

2025年4月25日記

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