「トルコ“避難所”列車」2024-10-23

2024年10月23日 當山日出夫

Asia Insight トルコ“避難所”列車

再放送である。二〇二三年七月の放送。

トルコで地震があったのは、去年の二月のことであったと、思い出したことになる。その直後には、日本のニュースでも報道があったが、いまではまったく無くなったといってよい。(外国の地震災害よりも、日本国内での能登半島での地震、それから、豪雨災害の方が、やはりニュースとしては重要ということになる。)

避難所として寝台列車を使う……これは、ひとつアイデアだと思う。だが、日本ではもう寝台列車というものが姿を消している。(あまり鉄道には詳しくないので、実際のところがどうなのかはよく知らないのだが。)日本では、地震などの災害のときに、船舶(大型のフェリーなど)を臨時の避難所として使おうということが、言われたことがあったように記憶するのだが、はたしてどうなっているのだろうか。(まあ、能登半島の場合、海岸線の道路、港湾施設などが被害を受けていることになるので、船があっても、その運用は難しかったろうが。)

見ていて感じることは、地震災害のあった後の、人びとの精神的なケアの問題である。日本でも多くの災害はあるが……毎年のように豪雨災害はある……その後の生活や産業の再建のことは話題になるが、人びとの精神的なことについては、大きく取りあげられることが少ないかと思う。むしろ、この番組で、トルコの地震の後の人びとの気持ちを取材していることが、目新しく感じるぐらいである。

映像を見ていると、仮設住宅は、プレハブで作った家をトラックに乗せて運んできて、地面に置く、という方式のように見えた。日本だと、まず土地を探して、測量して、そこに家を建てて、ということになるようだ。災害時のために、仮設住宅用の資材を、組み立てればいいようにしておいて、ストックしておくことは可能だろうと思うが、現実にはどうなのだろうか。今の選挙では、防災庁の設置がいろいろと言われているようなのだが、具体的な取り組みとして、すぐにでも着手しておくべきことかもしれない。まあ、それも仮設住宅を建てる土地が確保できて、という前提になるのだが。

印象的だったのは、被災しながらも、花に水をやる男性の姿。人が生きていくというのは、こういうことが大事なのだなと感じる。

2024年10月17日記

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