『カムカムエヴリバディ』「1942-1943」2024-12-08

2024年12月8日 當山日出夫

『カムカムエヴリバディ』「1942-1943」

この週で、安子と稔が結婚することになる。

いくつか印象的なシーンがあった。

安子がお菓子の注文を受けて雉真の家に配達に行く。そこで待っていたのは、母親の美都里だった。このときの美都里は迫力があった。稔のことを思う母親の気持ちからであるが、安子にお金を渡して縁を切ろうとする。それに対して、稔は反発することになる。

安子のたちばなの店を、稔の父親の千吉がたずねていく。おはぎを欲しいと言ってみるが、この時代ではもう無理である。その千吉に……安子は、それを稔の父親だとはまだ知らない……おしるこをふるまう。その後、千吉と安子の父親の金太が話しをする。稔が出征することになる(いわゆる学徒動員である)千吉と、息子の算太を戦地に見送った金太が、話をするシーンがいい。それぞれの父親としての思いが、十分に表現されていた。

結果としては、雉真の家では安子と稔との結婚を許すことになる。そのとき、安子と稔が神社で出会う。このドラマでは、この神社が重要な役割をはたす。稔は安子に、子どものことを話す。子どもには、ひなたの道を歩いていってほしい、と語る。これは、その後のこのドラマの展開を知っているから言えることなのだが、安子につづく子どもたちの物語は、最終的にひなたの道を歩くことを目指すものになっている。

2024年12月6日記

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