ドキュメント72時間「大都会 24時間営業の格安弁当店」 ― 2023-06-15
2023年6月15日 當山日出夫
ドキュメント72時間 「大都会 24時間営業の格安弁当店」
再放送である。お弁当屋さんシリーズでいくつかのアンコール放送になる。この放送の回は、見ていた。ただ、そのころは、この番組を見ても、このように文章にするということはなかった。やはり文章にするという意識があって見ると、ちょっと考えて見るところがある。
印象に残っているのは、ホームレスの男性。震災で家を失い、東京でホームレスの生活をしている。ちょうど選挙の時だったのだが、政治に期待するところはないときっぱりと言っていた。
それに対して、選挙で投票したという若者。
たぶん、このあたりは選んで編集してあるので、こういうことになっているのかとも思うが、この二〇二一年の選挙で、はたして世の中はいい方向に向かうことになったのだろうか。今から、この時の番組を見て、思うところがある。
それにしても、さすが東京である。新宿、新大久保という場所のせいもあるのだろうが、二四時間営業でなりたっている。深夜でも、お客さんがある。
お弁当屋さんでは、実に様々な人生が交錯する。老若男女、仕事のある人ない人、日本人に外国人、いろんな人の思いが語られていた。これも、また、今の日本のあり方の一つを表していることになるのだろう。
ことばのことで興味深かったのは「おちゃをひく」。もとは遊里のことばだが、今でもホストなどの水商売では使うことばのようだ。
2023年6月14日記
ドキュメント72時間 「大都会 24時間営業の格安弁当店」
再放送である。お弁当屋さんシリーズでいくつかのアンコール放送になる。この放送の回は、見ていた。ただ、そのころは、この番組を見ても、このように文章にするということはなかった。やはり文章にするという意識があって見ると、ちょっと考えて見るところがある。
印象に残っているのは、ホームレスの男性。震災で家を失い、東京でホームレスの生活をしている。ちょうど選挙の時だったのだが、政治に期待するところはないときっぱりと言っていた。
それに対して、選挙で投票したという若者。
たぶん、このあたりは選んで編集してあるので、こういうことになっているのかとも思うが、この二〇二一年の選挙で、はたして世の中はいい方向に向かうことになったのだろうか。今から、この時の番組を見て、思うところがある。
それにしても、さすが東京である。新宿、新大久保という場所のせいもあるのだろうが、二四時間営業でなりたっている。深夜でも、お客さんがある。
お弁当屋さんでは、実に様々な人生が交錯する。老若男女、仕事のある人ない人、日本人に外国人、いろんな人の思いが語られていた。これも、また、今の日本のあり方の一つを表していることになるのだろう。
ことばのことで興味深かったのは「おちゃをひく」。もとは遊里のことばだが、今でもホストなどの水商売では使うことばのようだ。
2023年6月14日記
ETV特集「ミッドウェー海戦 3418人の命を悼む 第一部「命の重さ」」 ― 2023-06-15
2023年6月15日 當山日出夫
録画してあったのを、ゆっくりと見た。
澤地久枝が、ミッドウェー海戦について書いていることは知ってはいたが、それと意識して読んだことはない。
ミッドウェー海戦は、太平洋戦争を語るうえで避けてとおることができない。日米の戦争の分岐点とも言える戦いである。そして、ここで露呈したのは、日本軍の戦術、作戦の無謀さであるというのが、通説であろうか。あるいは、五分早く敵の空母を見つけていたらと、後悔の残る戦いでもある。(ただ、この論点については、番組では否定されていた。)
戦略、戦術、作戦というような軍事的な観点ではなく、徹底的に兵士の視点から、ミッドウェーの戦いを見ている。ここには、声高に反戦を叫ぶことはない。しかし、見ていて、戦争に死ぬことになった兵士たちの思い、家族の思いというものが、深く伝わってくる構成になっていた。
戦いの終わった戦後の視点からのものである。日本軍のみならず、戦死した米軍の兵士についても、詳細な調査を行っている。日米双方の戦死者から、戦争の意味を問いかけるものになっている。
戦争をあつかったテレビ番組としては、まさに鎮魂の気持ちの込められたものになっていたと感じる。
後編は、この戦いで生き残った人びとのその後のことになるようだ。これも見ることにしようと思う。
2023年6月14日記
録画してあったのを、ゆっくりと見た。
澤地久枝が、ミッドウェー海戦について書いていることは知ってはいたが、それと意識して読んだことはない。
ミッドウェー海戦は、太平洋戦争を語るうえで避けてとおることができない。日米の戦争の分岐点とも言える戦いである。そして、ここで露呈したのは、日本軍の戦術、作戦の無謀さであるというのが、通説であろうか。あるいは、五分早く敵の空母を見つけていたらと、後悔の残る戦いでもある。(ただ、この論点については、番組では否定されていた。)
戦略、戦術、作戦というような軍事的な観点ではなく、徹底的に兵士の視点から、ミッドウェーの戦いを見ている。ここには、声高に反戦を叫ぶことはない。しかし、見ていて、戦争に死ぬことになった兵士たちの思い、家族の思いというものが、深く伝わってくる構成になっていた。
戦いの終わった戦後の視点からのものである。日本軍のみならず、戦死した米軍の兵士についても、詳細な調査を行っている。日米双方の戦死者から、戦争の意味を問いかけるものになっている。
戦争をあつかったテレビ番組としては、まさに鎮魂の気持ちの込められたものになっていたと感じる。
後編は、この戦いで生き残った人びとのその後のことになるようだ。これも見ることにしようと思う。
2023年6月14日記
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