『街道をゆく 三浦半島記』司馬遼太郎/朝日文庫 ― 2023-06-23
2023年6月23日 當山日出夫
司馬遼太郎の「街道をゆく」を読んでいる。たまたまNHKで「新 街道をゆく 奈良散歩」を見て、興味を持った。これまで司馬遼太郎の小説類はかなり読んできていたが、「街道をゆく」シリーズは、読まずにきた。が、読んでみると面白い。小説であれば、「余談」として書かれるようなことが、次から次へと連想のつながりで記述される。まさに自由である。
「三浦半島記」は、場所としては三浦半島を話題にしている。あつかってある時代は主に鎌倉時代である。
その歴史観、武士とはどのように発生したものなのか、あるいは、鎌倉幕府とは板東武者にとってどのような存在であったのか、頼朝は何をした人物なのか……このようなこと、現在の歴史学からすれば、ちょっと疑問になるところもあるにちがいない。だが、これは自由なエッセイとして読めばいいと思う。歴史学書ではない(と、思って私は読むことにしている。)
そう思って、気楽に読むことにすると、これが実に面白い。
最新の歴史学的研究はそれはそれとして、司馬遼太郎という人物が何をどう思って、何から何を連想するか、そのつながりと飛躍がが面白いのである。
去年のNHKの大河ドラマが、『鎌倉殿の13人』であった。これは全部見た。そのせいもあるのだろうが、この本を読みながら、あのシーンはこういうことだったのかとうなづくところがいくつかあった。あるいは、ここは、司馬遼太郎と解釈の違う脚本になっていたなと思うところもある。
つづけて、「街道をゆく」を読んでみたいと思っている。
2023年6月22日記
「三浦半島記」は、場所としては三浦半島を話題にしている。あつかってある時代は主に鎌倉時代である。
その歴史観、武士とはどのように発生したものなのか、あるいは、鎌倉幕府とは板東武者にとってどのような存在であったのか、頼朝は何をした人物なのか……このようなこと、現在の歴史学からすれば、ちょっと疑問になるところもあるにちがいない。だが、これは自由なエッセイとして読めばいいと思う。歴史学書ではない(と、思って私は読むことにしている。)
そう思って、気楽に読むことにすると、これが実に面白い。
最新の歴史学的研究はそれはそれとして、司馬遼太郎という人物が何をどう思って、何から何を連想するか、そのつながりと飛躍がが面白いのである。
去年のNHKの大河ドラマが、『鎌倉殿の13人』であった。これは全部見た。そのせいもあるのだろうが、この本を読みながら、あのシーンはこういうことだったのかとうなづくところがいくつかあった。あるいは、ここは、司馬遼太郎と解釈の違う脚本になっていたなと思うところもある。
つづけて、「街道をゆく」を読んでみたいと思っている。
2023年6月22日記
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