ETV特集「誰のための司法か〜團藤重光 最高裁・事件ノート〜」2023-07-11

2023年7月11日 當山日出夫

法律にはまったくの素人である。が、團藤重光という名前は見覚えがある。その最高裁時代の記録が残され、團藤文庫としてあることは知らなかった。

いろいろ考えることはある。

公害訴訟などにおいて、国の立場をまもるためには、なりふり構わないというのが、まあ、率直に感じるところである。大阪空港訴訟が、その後の裁判に与えた影響を考えるならば、この最高裁判決が出るにあたって、国、法務省が、介入していたことは重要なことである。

近年のことでは、安保法制のときのことを思い出す。私は法整備は必要であると思うが、しかし、あの時の政府(安倍晋三)のやり方には、納得できないところが多々ある。

團藤文庫の資料は、私的な文書ということになる。では、この裁判では、どのような公的な記録が残っているのだろうか。判決が出ればそれですべて終わりということではない。それは、後世の人びとの目によって検証されるものでなければならない。

どのような判決が出るかは重要である。しかし、それ以上に重要なのは、どのようにしてその判決が出たのかという過程である。この意味でも、裁判の記録はきちんと公文書としてアーカイブしておく必要がある。

人格権ということばはこのごろ目にしないように思うが、今、どうなっているのだろうか。

また、伊丹空港については、関西空港が出来てから、その存続が議論されて残ったという経緯がその後のこととしてある。公害問題と同時に、地域の経済、公益性、これらは、今どう考えるべきなのだろうかと思う。

2023年7月10日記

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