映像の世紀バタフライエフェクト「東ドイツ 監視国家 41年の闇」 ― 2025-04-04
2025年4月4日 當山日出夫
映像の世紀バタフライエフェクト 東ドイツ 監視国家 41年の闇
東ドイツのシュタージのことは、これまでにも、「映像の世紀」シリーズで取りあげられてきている。そんなに珍しい内容があったということはないと思う。
昔の東ドイツが、オリンピックなどにおいてメダルをたくさんとる国というのは、私の年代であれば、記憶にあることである。それが、国家規模のドーピングの結果であるということは、十分に予想されることである。しかし、はっきりと、これを映像で示したということの意味は大きい。(同じようなことは、さらに巧妙に、世界のいろんなところでおこなわれているのだろうとは、思うのだけれど。)
見ていて興味深かったことのひとつは、昔の東ドイツの時代のNHKの取材。まあ、NHKとしては、この時代において、せいぜい東ドイツに批判的な内容であった部分を探してきたのかと思う。私の記憶としては、ベルリンの壁の崩壊の前、東ドイツは社会主義の手本として、礼讃されていたということを、憶えている。ソ連や中共(もう、今ではこんな言い方をしないが)の共産主義はよくないが、ヨーロッパの社会主義はすばらしいという、今ではよくわからない意見が、まかりとおっていた。
それから、今のドイツにおいて、右翼政党のAfDが躍進したのが、旧東ドイツの地域。さすがに、番組のなかでは、極右とは言っていなかったが。経済的にもめぐまれず、仕事を移民労働者と奪い合う社会になってしまっている。このようなことは、あまり、日本のマスコミでは語られないと思っている。言うとすれば、ドイツで極右政党が議席を増やしている、という言い方である。ドイツ国内で、どういう地域のどういう人びとが、なぜ、移民排斥をかかげる政党を支持しているのか、その理由こそ、報道するべきことだと私は思う。そして、ドイツの移民の人びとは、どこでどんな暮らしをしているのか、ということもふくめて、知られるべきことだと思う。
余計なことかもしれないが、シュタージのスパイは、西ドイツにもいたにちがいない。だが、このことについては、何もふれるところがなかった。(これは、いたしかたないことかもしれないが。)
2025年4月1日記
映像の世紀バタフライエフェクト 東ドイツ 監視国家 41年の闇
東ドイツのシュタージのことは、これまでにも、「映像の世紀」シリーズで取りあげられてきている。そんなに珍しい内容があったということはないと思う。
昔の東ドイツが、オリンピックなどにおいてメダルをたくさんとる国というのは、私の年代であれば、記憶にあることである。それが、国家規模のドーピングの結果であるということは、十分に予想されることである。しかし、はっきりと、これを映像で示したということの意味は大きい。(同じようなことは、さらに巧妙に、世界のいろんなところでおこなわれているのだろうとは、思うのだけれど。)
見ていて興味深かったことのひとつは、昔の東ドイツの時代のNHKの取材。まあ、NHKとしては、この時代において、せいぜい東ドイツに批判的な内容であった部分を探してきたのかと思う。私の記憶としては、ベルリンの壁の崩壊の前、東ドイツは社会主義の手本として、礼讃されていたということを、憶えている。ソ連や中共(もう、今ではこんな言い方をしないが)の共産主義はよくないが、ヨーロッパの社会主義はすばらしいという、今ではよくわからない意見が、まかりとおっていた。
それから、今のドイツにおいて、右翼政党のAfDが躍進したのが、旧東ドイツの地域。さすがに、番組のなかでは、極右とは言っていなかったが。経済的にもめぐまれず、仕事を移民労働者と奪い合う社会になってしまっている。このようなことは、あまり、日本のマスコミでは語られないと思っている。言うとすれば、ドイツで極右政党が議席を増やしている、という言い方である。ドイツ国内で、どういう地域のどういう人びとが、なぜ、移民排斥をかかげる政党を支持しているのか、その理由こそ、報道するべきことだと私は思う。そして、ドイツの移民の人びとは、どこでどんな暮らしをしているのか、ということもふくめて、知られるべきことだと思う。
余計なことかもしれないが、シュタージのスパイは、西ドイツにもいたにちがいない。だが、このことについては、何もふれるところがなかった。(これは、いたしかたないことかもしれないが。)
2025年4月1日記
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