『おんな城主直虎』あれこれ「女子にこそあれ次郎法師」2017-01-31

2017-01-31 當山日出夫

『おんな城主直虎』2017年1月29日、第4回「女子にこそあれ次郎法師」
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story04/

前回のは、
やまもも書斎記 2017年1月24日
『おんな城主直虎』あれこれ「おとわ危機一髪」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2017/01/24/8332414

今回も猫がでていた。でも、おとわ(次郎法師)が最後のシーンで大きくなってしまっていたら、もう次回からは登場しないのかもしれない。ちょっと残念な気がする。

今回の見どころは、次の二つだろう。

第一に、おとわ(次郎法師)の出家、寺での修行のあたりの描写。実際の中世の禅寺がどんなであったかはともかく、それなりに納得できる描き方であった。

とはいえ、さすがに、小さい女の子に坐禅をさせるのは無理だったのか、坐禅のシーンはなかった。そのかわりにあったのは、作務、托鉢。

第二は、その托鉢のシーンで出てきた、井伊谷の村落の描写。これも、それなりに時代考証したうえで作ってあるのだろうが、なかなかよかった。

このセットについては、HPにのっている。
http://www.nhk.or.jp/naotora/special/openset01/

以上の二点が、今回のみどころかと思った。

このドラマ、やはり脚本のわかりやすい。冒頭近くに出てきた「本領安堵」の用語。前回の『真田丸』でも何度も出てきているので、もう説明するまでもないと思われる用語だが、これも、台詞できちんと説明していた。

それから、必要に応じて挿入され回想シーン。これで、物語の筋書きがわかりやすくなる。

そして、敵と味方がはっきりしている。小野政直(鶴の父親)、これは、はっきりと今川方の人物、つまり、井伊にしてみれば敵ということになる、このように描かれている。

次回からは、次郎法師が大きくなって、柴咲コウに変わるようだ。そして、亀が帰ってくる。(しかし、もう猫は出てこないだろう。)