ドキュメント72時間「浅草アンダーグラウンド」2024-06-06

2024年6月6日 當山日出夫

ドキュメント72時間 浅草アンダーグラウンド

ここの地下街は通ったことがあるだろうか。もしあったとしても、昔のことなのでまったく憶えていない。浅草には、東京に住んでいたとき、なんどか行ったことがある。学生のころ、もう、半世紀近く昔になるが、映画を見にいった。まだ、浅草六区が映画街の面影を留めていたことで、しかし、非常にさびれていた。浅草という地域自体が、さびれていた。それが、再び観光客をあつめるようになったのは、私が東京を離れてからのことになる。

浅草だから、いろんな人がいるんだろうと思う。様々な人生の経緯がその過去にはあるのだろうと思ってみるが、ともかく、この地下街で店を持って仕事が出来ているということは、これはこれでいいことなのだろうと思う。

それにしても、どの店もかなり安いと感じる。家賃が安いからということなのだろう。東京の他の街のように、洒落た最新の店ばかりというのではなく、このようなところが東京の中に残っていてもいいと思う。

映っていた人のなかには、その道に詳しいひとなら有名人という人もいるのかと思うが、どの人も、この地下街で仕事をして、楽しんでいる、それでいいのだと感じる。

ところで、ひさしぶりに、「チョンガー」ということばを耳にした。このごろでは使わないことばになってしまっている。

2024年6月1日記