映像の世紀バタフライエフェクト「独ソ戦 地獄の戦場」2023-06-03

2023年6月3日 當山日出夫

※少し前に書いておいた文章なのだが、削除してしまうのはもったいない気がするので、掲載しておく。これまで、ブログは、一日に一つという原則できたのだが、無理にこれにこだわる必要もないかと思うようになった。

映像の世紀バタフライエフェクト 独ソ戦 地獄の戦場

これまでの「映像の世紀」シリーズは、ほとんど見ているはずだが、この回は、基本的に新しい映像資料で作ってあったようだ。(これまで使ったものの記憶はほとんどなかったと思う。)

かつての独ソ戦のことを、現在のウクライナのことに安易にあてはめるのは、私は、ためらわれるのだが、しかし、ロシアとしては、昔の独ソ戦、大祖国戦争を戦った記憶が、民族と国家の記憶の根底にあることは、理解しておく必要があるだろう。ただ、現代の価値観だけで、その意味を問うても説得力に欠けることになる。

ところで、独ソ戦のことが一般に知られるようになったのは、やはり、岩波新書の『独ソ戦』(大木毅)の存在が大きいと思う。この本は、私も読んだ。たぶん、軍事史の専門家にとっては、独ソ戦というのはきわめて馴染みのある研究課題であるのだろうと思う。

それにしても、戦争を始めるのも終わらせるのも、政治的判断であると思う。軍としての軍事的合理性だけでは、あのような惨禍はありえなかったにちがいない。

また思うこととしては、歴史の「もし」であるが……日本が、あと半年、日米開戦を遅らせることができたら、独ソ戦におけるモスクワ攻防の結果が分かっていたら、はたして、歴史はどうだっただろうか。

2023年5月23日記

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