映像の世紀バタフライエフェクト「巨大事故 夢と安全のジレンマ」2024-04-11

2024年4月11日 當山日出夫

映像の世紀バタフライエフェクト 巨大事故 夢と安全のジレンマ

登場していた映像の多くは記憶のうちにあるものであった。とはいえ、さすがに飛行船の事故とか、タイタニックは知らないが。

科学と技術、その発展が巨大な事故につながる。このことはいたしかたのないことかもしれないが、そこにあって、人間がどれだけの努力をするかということが問われることになる。

飛行船の事故が水素によるものであることは知っていたが、それが、アメリカからヘリウムを輸入できなかったせいで、水素を使うことになったことは、この番組で知った。

興味深かったのは、アメリカで行われた飛行機事故の実験映像。実際に飛行機を墜落させて事故をおこしてみる。このような映像を見たのは初めてかと思う。(この発想の延長になるのだろう。自動車の開発では、実際に事故を起こしてぶつけてみてどれだけ壊れるか、乗員は安全か、試験するようになっている。この試験で、日本で不正が発覚したのはつい最近のことである。)

それから、新しいタイプの原子力発電。事故が起こることを前提にして、それでも安全なように作ってあるという。このことは、テレビの報道などで見たとは憶えていないのだが、はたしてその安全性はどのようなものなのだろうか。原子力発電について、その危険性を言うだけではなく、より安全にするにはどのような工夫がありうるのか、このようなことについても伝えられるべきかと思う。

ただ、原子力発電について、ドイツにならうべきだというだけでは一面的すぎる。ヨーロッパの諸国は、お互いに電力を輸出入できる。ここは、広い地域での電力について、発電と需給について総合的に見る必要があるだろう。少なくともEU域内、さらにはロシアなどもふくめて総合的に見るべきだと思う。

そして、これからの未来の人びとの生き方が、どのようなライフスタイルであるべきか、という議論が必要だろう。新しい技術が人間に不幸をもたらすことがあるとしても、もはや世界の多くの人びとの生活を産業革命以前にもどすことは不可能であろう。

人間は必ずミスをする。そのことを前提にシステムは構築されるべきである。

2024年4月9日記

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