映像の世紀バタフライエフェクト「ビートルズの革命 赤の時代」2023-06-14

2023年6月14日 當山日出夫

映像の世紀バタフライエフェクト ビートルズの革命 赤の時代 『のっぽのサリー』が起こした奇跡

私の世代だと、ちょうどビートルズをリアルタイムで知っている、いない、の中間段階かとも思う。一五五五年の生まれである。中学生のころ、ラジオから流れてくる音楽を聴くことはあったが、ビートルズを意識していたということはない。その日本公演の時は、家のテレビで見ていた。私が、ビートルズという存在を感じるようになったのは、大学生になってからのことになる。同学年の友人たちのなかには、熱狂的なファンがいた。

ビートルズの存在が、社会に対する抵抗を象徴するものであると意識するようになったのは、かなり後のことになる。解散して、伝説の存在として回顧するような時代になってからである。

だから、ビートルズについて、特に考えたことがないというのが正直なところになる。

とはいえ、二一世紀の今になって、ビートルズをふり返ってみると、確かにそこには時代の痕跡がある。ビートルズが何かを変えたというよりも、その時代……六〇年代……が、ビートルズに象徴される、価値観の混乱の時代であったと、今になって思い返すことになる。

番組を見ていて、興味深かったのは、日本での公演のとき、反対行動に出ていたなかに赤尾敏がいたこと。そういえば、かつてはあのような人物がいたなと、懐かしく思い出すところがある。(学生のころ、数寄屋橋で演説しているところに何回かでくわしたことがある。後の七〇年代の話しになる。)

特にビートルズに感化されたという経験がないから思うことかもしれないが、私は、ビートルズを神格化するようなことは、好きになれないでいる。イギリスの労働者階級出身の若者たちが、自分たちの音楽をつくった。たまたま、それが、時代の潮流のなかでもてあそばれることになった、こう考えておくことにする。

2023年6月13日記

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